グローバリズムは生物学的にも危険だ
2025年04月06日

トランプ大統領の再登板によりグローバリズムの軛からの離脱の目途が立ちつつあります。
グローバリズムは絶望的な貧富の格差を生み、チャイナの覇権をもたらしかねない危険なものです。これだけでも十分に大きな問題なのですが、私は生物学的見地からグローバリズムには大きな問題があると考えています。
遺伝的多様性という言葉をご存知でしょうか?特定の種の中で多様性が保たれることで、病気や環境の激変による種の全滅を免れることができるというのです。生き残った集団が新しい環境に適応してさらに進化を続けていくことができるのです。これに対し、多様性を失った種は一時期の繁栄を謳歌出来るものの、変化に弱く絶滅のリスクも大きいのです。
これをグローバリズムに当てはめると、「国際的分業」という美名に隠された危険性に気づきます。「分業」を行うには一つの経済システムに統合されることを前提とします。その経済システムがうまく機能している間は、無駄もなく、効率的かもしれません。しかし、何らかの原因でシステムが機能しなくなったとき、それに代わるシステムがなく世界的な混乱を収拾することができないということになりかねません。それに意図的に分業を拒否したり、悪用したりする国が現れたとしたらどうでしょう?
共産主義の実験は失敗に終わりました。しかし、だからといって資本主義が唯一無二の経済システムであるという保証はないのです。もちろん現時点では資本主義をベースにすることが良いでしょう。それでも国ごとにあるいは文化ごとに相違のある経済システムが併存していくことが望ましいと思うのです。
どの経済システムが将来において最適なものとなるか?これはいまの誰にもわからないのですから。

Posted by ひだねこ
at 01:22
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